てとてファーム閉店の真相と現在|レイクタウン跡地や復活の噂を検証
旬の新鮮野菜をふんだんに使ったお惣菜や蒸し料理が並び、ファミリー層や健康志向の女性たちから絶大な支持を集めていた自然食バイキング「てとてファーム」。埼玉県越谷市の大型商業施設「イオンレイクタウンmori」などを中心に、週末には入店待ちの行列が絶えない人気店として外食シーンを牽引してきました。
しかし現在、ネット上では「レイクタウンの店舗が見当たらない」「いつの間にか閉店していた」「復活の予定はあるのか」といった困惑と惜別の声が相次いでいます。かつてあれほどの賑わいを見せていた人気ビュッフェに何が起きたのか、てとてファームの閉店の真相と現在の営業状況、そして気になる跡地や代替となる食事の選択肢まで、取材データをもとに余すところなく解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「てとてファーム」はイオンレイクタウン店をはじめとする全店舗が営業を終了しており、現時点で再開や新店オープンの動きは確認されていない。
- 要点2:閉店の主因は、感染症禍に伴うセルフ式ビュッフェの利用激減に加え、生鮮野菜や食用油・光熱費の高騰、運営企業による不採算業態の再編が重なったことにある。
- 要点3:イオンレイクタウン跡地には新たな飲食店が営業中であり、自然食や野菜中心の食べ放題を求める層には同系列の「はーべすと」などの代替店舗が受け皿となっている。
【閉店の真相】なぜ人気自然食バイキング「てとてファーム」は姿を消したのか
体に優しい家庭料理を手軽に好きなだけ味わえる場所として親しまれたてとてファームの閉店理由には、単なる一時的な客足の鈍化にとどまらない、外食産業の構造的な転換点が深く関わっています。
まず押さえておくべきは、店舗の屋台骨を支えていたてとてファームの運営会社情報です。同ブランドを展開していたのは、「しゃぶ菜」や「かごの屋」、カフェやフードコート業態など多種多様なブランドを傘下に持つ東証プライム上場の外食大手・株式会社クリエイト・レストランツ・ホールディングス(CRH)でした。グループのスケールメリットを活かした食材調達力があったからこそ、あの上質な自然食バイキングがリーズナブルな価格で提供されていました。
しかし、2020年以降に外食業界を直撃した感染症危機が、セルフサービス形式のビュッフェ業態に壊滅的な打撃を与えます。大皿からトングを使って料理を取り分けるビュッフェスタイルは、消費者の衛生面への警戒心から敬遠され、商業施設全体の休業や時短営業要請が追い討ちをかけました。
さらに深刻だったのが、急激なインフレに伴う原価高騰です。てとてファームの看板であった契約農家直送の新鮮野菜や無添加志向の調味素材は、天候不順や資材価格の上昇により仕入れコストが急騰しました。一般的なビュッフェであれば安価な加工食品や炭水化物の比率を上げて利益率を保つところですが、それをすれば「自然食」というブランド価値そのものが崩壊します。運営元のクリエイト・レストランツ・ホールディングスが決算説明会や事業構造改革の中で進めた「不採算業態の整理・撤退」および「収益性の高い専門業態への経営資源集中」という冷徹な経営判断が、同ブランドの幕引きを決定づけました。

【営業状況】レイクタウン店の撤退と気になる跡地テナントの現在
ネット上の検索で最も関心を集めているのが、フラッグシップ的存在だったてとてファーム レイクタウン店の足跡です。越谷レイクタウンのシンボルであった「イオンレイクタウンmori」1階のレストラン街に位置し、休日は小さな子ども連れのファミリーからシニア層まで、常に順番待ちのウェイティングシートが埋まる盛況ぶりを見せていました。
同店は感染症拡大に伴う営業自粛や運営体制の見直しの波に抗えず、惜しまれつつも撤退を余儀なくされました。武蔵境の商業施設に入居していた店舗など、他地域に展開されていた系列店も同時期に順次営業を終えており、てとてファームの現在の営業状況は「ブランドとしての実店舗はすべて営業終了(完全撤退)」となっています。
気になるレイクタウンmori 1階のてとてファーム跡地店舗については、巨大モールのリニューアル戦略に伴い、ファミリー層や若年層を取り込める別の大型レストランテナントへと転換されました。レイクタウンの飲食街はトレンドの変化に合わせた新陳代謝が極めて激しく、跡地には新たな食の体験を提供する飲食店が定着しています。往年のファンからは「あの温かみのある木目調の空間と、山盛りの温野菜が恋しい」というノスタルジー混じりの声が今なお絶えません。
かつて愛された「てとてファーム」料金メニューとランチ食べ放題のコスパ
てとてファームがここまで人々の記憶に残り続けている最大の理由は、価格以上の満足感を提供していたてとてファームの料金メニューと、その商品力にあります。
平日のてとてファームのランチ食べ放題は、大人1人あたり約1,400円〜1,600円前後(ディナーは2,000円前後、小学生・幼児は細分化された割安設定)という、現在の外食相場から見れば破格の価格設定でした。制限時間も平日は比較的ゆったり設定されており、ママ友会や家族の団らんに重宝されていました。
ビュッフェ台に並んでいたのは、ジャンクフードとは対極をなす滋味あふれる料理の数々です。
- 契約農家直送の蒸し野菜:素材の甘みを引き出す専用のせいろで蒸し上げられ、数種類の自家製ドレッシングや天然塩で味わう名物メニュー。
- 季節の和惣菜:ひじきの煮物、おからの炒り煮、切り干し大根など、手間のかかる伝統的な和食を日替わりで提供。
- 揚げたて天ぷらとメイン料理:季節の野菜天ぷらはライブキッチン感覚で補充され、肉料理も塩麹焼きなど健康に配慮した調理法を徹底。
- 雑穀米と具だくさん味噌汁:白米だけでなく、十穀米や季節の炊き込みご飯が選べ、出汁の効いた汁物とともに高い満足感を実現。
- 体に優しい手作りスイーツ:豆乳プリンや寒天ゼリー、黒蜜きな粉のわらび餅など、罪悪感なく楽しめるデザート群。
利用客は店頭のフリーペーパーや商業施設のアプリ、EPARK等で配信されるてとてファームの予約クーポンを活用することで、ドリンクバーの無料サービスや会計5〜10%割引などの恩恵を受けることができました。日常使いできる価格帯で安心・安全な食事がお腹いっぱい食べられる設計が、強固なファンベースを築いていたのです。

【データ比較】自然食ビュッフェのビジネスモデルと運営実態
てとてファームの撤退は、単一店舗の不調ではなく、外食産業における「自然食×食べ放題」モデルが直面した採算構造の限界を浮き彫りにしました。一般的な食べ放題チェーンと自然食ビュッフェの数値を客観的に比較することで、事業継続の難しさが浮かび上がります。
| 項目 | てとてファーム(営業当時) | 一般的な格安ビュッフェ | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| ランチ大人料金(目安) | 約1,499円〜1,699円 | 約1,200円〜1,500円 | 野菜の質を考慮すると極めて高コストパフォーマンスだった。 |
| 食材原価率(F比率) | 推定38%〜42% | 約30%〜33% | 国産野菜・生鮮品は冷凍加工肉等に比べて廃棄ロスと原価が高くなりやすい。 |
| 仕込み・人件費(L比率) | 高い(店内調理・手作業中心) | 中〜低(半完成品の解凍中心) | 野菜の洗浄・皮むき・煮込みなど厨房負荷が非常に重い構造。 |
| コロナ禍・物価高への耐性 | 極めて脆弱 | 比較的耐性あり(メニュー置換可能) | 原材料価格高騰分を容易に価格転嫁できないビジネスモデルだった。 |
データを見れば明らかなように、生鮮野菜を売りにする自然食バイキングは、一般的なビュッフェチェーンと比較して「食材原価」と「仕込み人件費」の双方が跳ね上がります。薄利多売モデルであるため、客席が常に満席で回転し続けなければ利益が出ません。席数制限や客足減少が生じた時点で、ビジネスとしての継続性は一気に失われてしまったのです。
【実態検証】利用者の生の声と現場目線で見えたリアルな口コミ評判
かつて訪れた利用客の証言や、ネット上に残るてとてファームの口コミ評判を多角的に分析すると、圧倒的な満足感の裏で現場が抱えていたリアルな課題も見えてきます。
ポジティブな評価として圧倒的に多かったのは、「幼い子どもに安心して食べさせられる数少ない外食先」というファミリー層からの絶大な信頼です。
「離乳食期を過ぎたばかりの幼児でも、薄味で煮たカボチャや大根、蒸し野菜がたくさんあって本当に助かった。外食特有の濃い味付けが苦手な親にとって、唯一のオアシスだった」(30代母親・口コミ投稿より)
「外食=野菜不足という常識を覆してくれた。一人暮らしだと買い揃えられない多種類の根菜やお惣菜を一食で摂取できるため、週に一度は栄養補給のために通っていた」(20代女性・SNS投稿より)
一方で、ビュッフェという営業形態ゆえの不満点や限界を指摘するリアルな声も存在しました。
「土日のピークタイムになると料理の補充が追いつかず、せいろの中が空っぽの時間が長かった。天ぷらコーナーに長蛇の列ができ、食事制限時間が削られてしまうのがストレスだった」(40代男性・グルメサイトレビューより)
「健康食を掲げているため仕方ないが、食べ盛りの男子高校生やガッツリ肉を食べたい層にとっては、唐揚げや肉料理のボリュームが物足りなく感じられた」(ファミリー利用客・口コミより)
万人受けを狙う大型ショッピングモールのフードエリアにおいて、「野菜特化・ヘルシー志向」というコンセプトは強烈な強みであった反面、グループ内での意見の食い違い(肉が食べたい層との衝突)を生む側面も持っていました。

一般に知られていない盲点とネットの誤解
現在でも検索窓に「てとてファーム」と入力すると、「食中毒で営業停止になったのではないか」「他社に買収されたのか」といった根拠のない憶測が散見されます。しかし、これらの噂は事実無根のデマです。
保健所による営業停止処分などの行政措置が下された記録は一切なく、衛生管理体制に致命的な欠陥があったわけではありません。また、運営会社が買収されたわけでもなく、親会社であるクリエイト・レストランツ・ホールディングスは健全な上場企業として現在も力強く事業を継続しています。
もうひとつの誤解は、「完全に同名の別店舗が地方で営業しているのではないか」というものです。類似の屋号を持つ直売所や農業法人、小規模な自然食品店が全国に存在するため混同されがちですが、商業施設で食べ放題を提供していた「自然食バイキング てとてファーム」の直営チェーンとは資本関係のない別組織です。ネット上の情報を探す際は、無関係のローカル直売所情報と混同しないよう注意が必要です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
てとてファームが残した教訓と、現在のイオンレイクタウンにおけるビュッフェ選びを踏まえ、自然食バイキングという業態を求めるべきか否かの判断基準を整理します。
【向いている人・自然食系ビュッフェを探すべき人】
- 添加物や過度な塩分を避けたい健康志向層:多種類の野菜を一度に摂取し、栄養バランスを整えたい人。
- 未就学児やシニア世代を含む多世代ファミリー:柔らかい煮物やうどん、お粥など、幅広い年齢層が同じテーブルで食事を完結させたい場合。
- 罪悪感なく外食を楽しみたいダイエッター:糖質や脂質をコントロールしながら、満腹感を得たい層。
【おすすめできない人・慎重になるべき人】
- ステーキや焼肉など肉メインの満足感を最優先する人:ヘルシー系ビュッフェでは肉料理の比率が低く、割高に感じてしまうリスクが高い。
- タイパ(時間対効果)を重視する人:バイキング形式は料理の取り分けや補充待ちに時間を取られるため、短時間で手軽に済ませたい場合には不向き。
- 徹底した静寂や落ち着いた雰囲気を求める人:ファミリー層比率が高いため、店内は常に賑やかであり、静かな会食には適さない。
なお、てとてファームの料理が恋しい方は、同じくクリエイト・レストランツ系列が手がける自然食ビュッフェ「はーべすと」や、各地で展開される地産地消型ビュッフェ(「野の葡萄」系列など)を代替先として検討するのが最も近道です。メニュー構成や調理コンセプトに多くの共通点を見出すことができます。
【てとてファーム】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:てとてファームは現在、全国に1店舗でも営業していますか?
A1:いいえ、現在営業している店舗はありません。フラッグシップであったイオンレイクタウン店を含め、すべての直営店舗が閉店・ブランド撤退を完了しています。
Q2:イオンレイクタウン店が閉店したのはいつ頃ですか?
A2:感染症拡大の影響を大きく受けた2020年から2021年にかけての事業再編期に営業を終了しました。契約満了と全社的なビュッフェ事業見直しに伴う撤退です。
Q3:てとてファームのような自然食ビュッフェを楽しめる代替店舗はありますか?
A3:同運営元(クリエイト・レストランツ)が展開する「はーべすと」が最も近いコンセプトを持っています。旬の野菜や無添加惣菜を取り揃えた食べ放題を提供しており、首都圏の商業施設を中心に営業しています。
Q4:持っていた予約クーポンやポイントは他店舗で使えますか?
A4:てとてファーム専用に発行されていた紙のスタンプカードや限定クーポンは、店舗閉店に伴いすでに失効しています。商業施設共通のポイント等については、各施設の規約に準じます。
まとめ:てとてファームが遺した食育の価値と外食の未来
「てとてファーム」というひとつの人気ビュッフェが姿を消した背景には、パンデミックという未曾有の危機と、急激な原材料高騰という外食ビジネスの構造的厳しさがありました。しかし、同店がファミリー層や健康を気遣う人々に提供した「手の込んだ野菜料理を心ゆくまで楽しむ時間」の価値は色褪せていません。
現在は店舗そのものは存在しないものの、その遺伝子はグループ内の既存ブランドや、健康志向を取り入れた新たなレストランへと受け継がれています。かつてのファンの方は、無理に復活を待つのではなく、現在営業している同系列の自然食ビュッフェやオーガニックレストランへと目を向け、進化した野菜料理の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。 (出典: て と て ファーム(Yahoo!ニュース))